今、野菜不足による色々な問題がクローズアップされています。外食の増加などにより、子供の栄養の偏りや、病気への影響も懸念されています。もともと日本人は農耕民族ですから、野菜が不足するとたちまち健康に悪影響が出てしまうわけですね。
そうした野菜不足の解消に役に立つのが「青汁」です。青汁は、ケールや大麦若葉といった主原料の違いはあれど、どれも飲みやすく、また栄養豊富に作られています。また丸ごと野菜の栄養を摂取できるため、野菜不足を補うのに最適な健康食品と言えます。
ケールは人工的に品種改良などされていないで、ほとんど昔の姿のままであるため、性質の上でも栄養成分の上でも、本源に近いものと考えていいようです。
そのためか、紋白蝶は、よく卵を産みつけ、青虫をつぎつぎと寄生させてくれます。
農薬や化学肥料を使う普通の栽培のやり方を、慣行農法といいますが、その野菜畑の上に舞う紋白蝶の極端に乏しい数と、ケール畑の上に群舞する蝶の数の多さの違いは、時に見
る人を「アッ」と驚かせます。
無農薬で有機農法という、自然のままの世界を求め、自然と共に生きようとする蝶が、野菜の中の、どれが自己と合致するのか、動物のいのちが、自然との関係をぬきにしては、生きられないことを示唆する貴重な場面としても、見ることができ、考えさせられます。
さて青虫は面倒でも、手で取り除くのが一番良いのですが、木酢液の200〜300倍液ぐらいの濃度のものを散布しておくと、蝶々の卵の産みつけが少なくなります。しかし効果が、一週間くらいしかないのが難点です。
木酢液は、タールの成分が除去されている安全なものを使用すれば安心ですし、雨露で流し落とされ、土に入ると、土壌を改良し、栄養物となって作物に良い影響を及ぼします。
都市近郊で栽培すると、夏の気温の高い時期から、秋にかけて、スリップス(赤ダニのような害虫)がよくつきます。
この害虫は、葉の裏をルーペ、虫眼鏡、拡大鏡でよく見ないと、肉眼では見えにくい1ミリ前後の小さい虫であるため、気がつきにくいことがあります。スリップスは、葉の栄養分を吸いとってしまうだけでなく、葉に何らかの刺激性のある物質を残してゆくため、この葉を青汁にすると、口の中がハリハリとするものが感じられ、飲めなくなります。
早期に発見して、虫のいる葉を焼きすてるか、木酢液を散布して防除するのがよいでしょう。
またアブラムシ、台所に現れる茶色のゴキブリとは異なるムシもよく付きますが、天気のよい日に、牛乳をウスめず、虫がぬれるように散布すると効果があります。
牛乳が乾くと、虫は動けなくなり、死んでしまいます。
ケールの葉の成長は、6ヵ月以上すぎると、小さくなりはじめますが、これは肥料切れを示していますので、追い肥えをやります。
ケールの株間に、15センチくらいの深さの穴を掘り、油かす=縮か、焼き鶏糞や牛糞、豚糞など、よく発酵したものを入れ、土をかぶせておけば効果があります。
ケールの根は、木づかりに弱いため、畑の排水をよくすること、水持ちのよい上のところでは、高ウネにするなどの対策も必要です。
反対に日照りには、強く耐える性質が備わっています。
よほどきつい炎天つづき以外は、水やりなどはほとんど必要ありません。
ケールの葉の味は、夏はニガ味がありますが、冬になると驚くほど甘くなります。
寒中には、葉に紅葉するものが生じますが、使用には差し支えません。捨てずに利用しましょう。
ときには、白い葉などを生じるものがありますが、同系統の他の品種と、交配したためです。
白い部分を早いうちに、除去してしまい、種子は、採取しないようにしてください。
参考になさってください。
ちなみに青汁のネックといえばクセのある味ですが、初心者には飲みやすい錠剤タイプのものや、抹茶のような味に改良された飲みやすいタイプのものも販売されていますね。ご興味がある方はご検討ください。
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