今、野菜不足による色々な問題がクローズアップされています。外食の増加などにより、子供の栄養の偏りや、病気への影響も懸念されています。もともと日本人は農耕民族ですから、野菜が不足するとたちまち健康に悪影響が出てしまうわけですね。
そうした野菜不足の解消に役に立つのが「青汁」です。青汁は、ケールや大麦若葉といった主原料の違いはあれど、どれも飲みやすく、また栄養豊富に作られています。また丸ごと野菜の栄養を摂取できるため、野菜不足を補うのに最適な健康食品と言えます。
農薬のこわさや危険は知りつつも、農業で食ってゆこうとする専業農家は申すまでもなく、兼業農家でも、農薬なしでは農業は成り立たない、と考えている人々が圧倒的です。
その背景には国・地方自治体・農協などの指導もあり、農薬や化成肥料による農業はやむをえないものの、これにかわるものは、まだない、と考えられています。
しかし都市勤労者における不健康者の増大は、健康指向への声や、運動を強めており、科学者による農薬の危険に対する指摘などが、マスコミ、機関紙などを通じて伝えられるなかで、「このままでいいのかな?」と考えざるをえない雰囲気を、農村のなかにむっくり出していることは確かです。
青汁の材料としてのケールは、生の葉を、そのまま、利用するため、当然、無農薬栽培がきびしく要求されます。
農家に無農薬・有機栽培を要求するかわりに、それに要した労力にたいして、正当な評価と支払いがなされる場合、農家は、無農薬生産を安心して実施することができます。
三重県の伊賀・名張地域における約50戸の農家が、年間数百トンのケールを無農薬栽培しているのは、経済的条件と、話し合いによる「やりがいのある農業」への合意が、これを成立させているのです。
この地方には畜産農家も多く、有機質肥料にも恵まれています。
これまで化成肥料全盛のころには、これら畜産廃棄物の処理に困っていたものでしたが、有機農業の拡大とともに、畜産農家から喜ばれています。
今日の日本人の健康破壊の要因の一つとして、農薬・化成肥料とのかかわりは、けっして否定できない状況にもなっています。
有機物の還元を軽視する近代的化学農業と、農業畜産廃棄物による自然環境の破壊や、公害は、依然として進行しており、容易に止まるところを知りません。
ケールの有機農法は、こうしたなかで栽培農家からも、また、有機肥料生産者などからも、注目を集めています。
こうした環境保全型農業を推進するなかで、ケール健人の会では、問題となっている除草剤(CNP)に頼らない米作りはできないものかと、会員に呼びかけ研究をすすめました。
ケール栽培農家の中にも、賛同してくれる人々があらわれ、4年間の試行錯誤の結果、〈再生紙マルチによる水稲栽培〉に到達することができ、40アールの試験栽培に成功しました。
この〈再生紙マルチによる水稲栽培〉については次回のコラムでご案内したいと思います。
参考になさってください。
ちなみに青汁のネックといえばクセのある味ですが、初心者には飲みやすい錠剤タイプのものや、抹茶のような味に改良された飲みやすいタイプのものも販売されていますね。ご興味がある方はご検討ください。
>>>青汁比較