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青汁の基本「青汁が動脈硬化に効く理由」

今、野菜不足による色々な問題がクローズアップされています。外食の増加などにより、子供の栄養の偏りや、病気への影響も懸念されています。もともと日本人は農耕民族ですから、野菜が不足するとたちまち健康に悪影響が出てしまうわけですね。

そうした野菜不足の解消に役に立つのが「青汁」です。青汁とは緑黄色野菜をすりつぶした絞り汁のことですが、一般的にはケールや大麦若葉を主成分にしたものが有名です。丸ごと野菜の成分が入っているため、栄養分や食物繊維が豊富で、野菜不足を補うのに最適な健康食品と言えます。

この青汁の効果・効能として有名なものの１つに動脈硬化予防があります。

淡路島の苅尾診察所の苅尾七臣所長と、武庫川女子大学の清水毅教授による、青汁療法を実践している人達の動脈硬化危険因子に関する調査があります。

検査は、青汁療法をおこなっている患者７８人と、淡路島在住の一般の人７７２人を対象に血液を採取しておこないました。

青汁療法を実践している患者は、特定の疾患を対象とせず、無差別に選びました。したがって、その中には高血圧症や糖尿病、高脂血症など、比較的動脈硬化の危険因子が高いと考えられる患者も含まれていました。

採取した血液で、

・総コレステロール　単位mg（ミリグラム）／dl（デシリットル）
・HDLコレステロール　単位mg／dl
・フィブリノーゲン　単位mg／dl
・第七因子

以上の四つの項目を調べることにしました。その結果は、以下のとおりです。(イ)は淡路島一般住民７７２人の平均値で、(ロ)は甲田医院の患者７８人の平均値です。

１．血中総コレステロール値（mg／dl）
　　(イ)198　(ロ)176

２．総コレステロールが220mg／dl以上になったもののパーセント
　　(イ)25％　(ロ)9％

３．HDLコレステロール
　　(イ)50mg／dl 　(ロ)56mg／dl

４．フィブリノーゲン
　　(イ)240mg／dl 　(ロ)212mg／dl

５．第七因子
　　(イ)109％　(ロ)98％

トータルで、あきらかに青汁療法を実践している人たちのほうが危険因子が少ないことは、おわかりいただけると思います。

血中総コレステロールが一般住民より約２０ミリグラムも低かったということは、注目に値します。コレステロールが１ミリグラム低くなると、心筋梗塞の発病率が１パーセント少なくなるといわれています。

相対的に、青汁療法を実践している人たちは、淡路島の一般住民にくらべて２０パーセントも発病が減るといえます。

善玉コレステロールの数値からも、同様のことがいえます。

HDLコレステロールが少ないと、心筋梗塞にかかりやすくなります。青汁療法を実践している人のほうが６ミリグラムも多いのですが、６ミリグラムも上昇させるのはたいへんなことです。

次に、フィブリノーゲンは、血液粘度の指標です。この数値が高いと、それだけ血液が血管内で凝固しやすく、動脈硬化や、ひいては脳卒中や脳梗塞の原因になるのです。

この数値もまた、青汁療法を実践している人たちのほうが良好でした。つまり、淡路島の住民たちにくらべて、血液がサラサラしているのです。

第七因子もまた、血液の凝固に関するもので、この項目についても、青汁実践者たちのほうがよい数値でした。

このように青汁を習慣的に飲んでいると、動脈硬化を起こす危険が少ないことがあきらかになりました。動脈硬化が予防できれば、血圧は安定し、脳梗塞や脳卒中、心筋梗塞などの循環器系の病気や糖尿病も予防できます。

なぜ、青汁を飲むと、動脈硬化になる危険が少ないのでしょうか。

野菜の中には、ビタミンＣやＥ、Ｐなど、血液循環をよくしたり、血液をきれいにする作用のある栄養素のほか、カリウム、繊維などもふくまれています。これらが総合的に作用して血液をきれいにし、また血液循環を改善し、血管を丈夫にすると考えられます。

血液、血管の状態がよいことは、若さの象徴です。老化、生活習慣病、成人病予防のためにも、青汁は有効なのです。

動脈硬化のリスクが気になる方や、積極的に動脈硬化を予防したい方は、青汁を試してみてはいかがでしょうか？

なお青汁のネックといえばクセのある味ですが、初心者には飲みやすい錠剤タイプのものや、大麦若葉系の抹茶のような飲みやすいタイプのものも販売されていますね。ご興味がある方はご検討ください。

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